和歌山市議会 > 2020-06-17 >
06月17日-03号

  • "保護者"(/)
ツイート シェア
  1. 和歌山市議会 2020-06-17
    06月17日-03号


    取得元: 和歌山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-07
    令和 2年  6月 定例会                令和2年          和歌山市議会6月定例会会議録 第3号            令和2年6月17日(水曜日)     -----------------------------議事日程第3号令和2年6月17日(水)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問     -----------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問中村元彦君、南畑幸代君)     -----------------------------出席議員(38名)  1番  井本有一君  2番  中村朝人君  3番  赤松良寛君  4番  浜田真輔君  5番  堀 良子君  6番  西風章世君  7番  山中敏生君  8番  川端康史君  9番  永野裕久君 10番  中庄谷孝次郎君 11番  山野麻衣子君 12番  中村元彦君 13番  中谷謙二君 14番  丹羽直子君 15番  森下佐知子君 16番  坂口多美子君 17番  吉本昌純君 18番  園内浩樹君 19番  中塚 隆君 20番  薮 浩昭君 21番  山本忠相君 22番  芝本和己君 23番  戸田正人君 24番  松井紀博君 25番  井上直樹君 26番  古川祐典君 27番  姫田高宏君 28番  南畑幸代君 29番  尾崎方哉君 30番  奥山昭博君 31番  中尾友紀君 32番  松本哲郎君 33番  寒川 篤君 34番  北野 均君 35番  佐伯誠章君 36番  山本宏一君 37番  宇治田清治君 38番  遠藤富士雄君   ---------------説明のため出席した者の職氏名 市長         尾花正啓君 副市長        森井 均君 副市長        信夫秀紀君 総務局長       尾崎拓司君 財政局長       川嶋正起君 産業交流局長     榊原佳寿君 都市建設局長     西本幸示君 教育長        富松 淳君 教育局長       津守和宏君   ---------------出席事務局職員 事務局長       中野光進 事務局副局長     中西 太 議事調査課長     中村 保 議事調査課副課長   志賀政廣 議事班長       森本剛史 企画員        窪田義孝 事務主査       國定正幹 事務主任       堀川陽平 事務副主任      中西真央 事務副主任      北浦愼也   ---------------          午前10時00分開議 ○議長(井上直樹君) ただいまから本日の会議を開きます。   --------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(井上直樹君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   中谷謙二君   中尾友紀君   松井紀博君 以上3人の諸君を指名します。   --------------- △日程第2 一般質問 ○議長(井上直樹君) 次に、日程第2、一般質問を行います。 順次質問を許します。 中村元彦君。--12番。 〔12番中村元彦君登壇〕(拍手) ◆12番(中村元彦君) おはようございます。自由民主党市議団中村元彦でございます。 全世界を恐怖に陥れた新型コロナウイルス感染症が一日も早く収束し、ワクチン、特効薬が早期に開発されますことをお祈りいたします。 それでは、議長のお許しを頂きましたので、通告に従い、コロナ禍及びコロナ禍収束後の和歌山市の対応について、幾つかお伺いいたします。 本年4月16日に政府が全国に緊急事態宣言を発令し、全国民が活動自粛自粛生活へと、経験のしたことのない生活様式に変化していきました。 私の場合、自粛生活が始まった頃は、窮屈さと退屈さを感じながら1日が過ぎ去っていきましたが、日にちがたつにつれ慣れてしまっていて、3密をつくらないこと、不要不急でない活動は自粛するということが習慣づいてきているように感じています。 また、飼っているわんこのぴーちゃんは、私の生活様式が変わったことで、戸惑いというより、一緒にいる時間が増したことで、ぴーちゃん自身は充実していると感じています。 私の飼っているわんこだけではなく、報道によりますと、北海道の児童公園にエゾシカがくつろいで寝そべっていたりして、野生動物も、人間のステイホームが進むと、今まで地球を支配していた人類がいないことで、人間に恐れることなく生活を謳歌できているのだと考えます。 ペットとして飼われている動物は、人間に生活依存をしていて、生活の場を人間に奪われた野生動物は、人間を敬遠して生活しています。野生動物の視点から見れば、人間視点の鳥獣被害も、もともと生活していた場を人間が次々と開発等で占領し、被害を被っているのは野生動物のほうだと言えるのではないでしょうか。 特定外来動物も、人間が持ち込み、飼育していながら、身勝手な理由で飼育を放棄し、被害の原因を人間がつくり、その対策に苦慮しているというのが現状であります。 また、ヒマラヤ山脈での大気汚染測定値が改善されていたとの報道もありました。 今後は、人類も地球の支配者としておごることなく、自然や動物との共生をより進めないと、地球の逆鱗に触れてしまいそうな気がします。 地球が誕生し、生命が創造されて以来、人類以外の種が地球と共生し、環境等の変化で滅亡と創造を繰り返し、環境等の変化に対応のできる人類が地球を支配し、現在に至っているのであります。 このたびのコロナ禍で、世界の人々が覚醒し、地球環境を守り、自然との共生を目指さなければ、人類は滅亡へと導かれるのではないかと考えています。 和歌山市として、今、できる自然との共生を実行していかねばならないのではないでしょうか。 例えば、里山の再生であります。一次産業の一翼を担っている農業支援にもつながる里山の再生策を考えていただけませんか。休耕地が多数ある集落を、法人や個人の方に農業を営んでもらい、3密が発生しやすい都会を離れ、就労の場をつくり出し、そして都会にはない自然と触れ合い、明日の活力にしてもらい、週末等を社員のリフレッシュの場として活用してもらえるのではと考えます。 里山の再生やコロナ禍における農業振興についてどのように考えていますか、榊原産業交流局長、お答えください。 また、コロナ禍が収束したとしても、新たな未知のウイルスが出現し、繰り返し世界に混乱と恐怖をもたらす事態となる可能性はあるのです。 この新型コロナウイルスのように感染力の強いウイルスが出現してしまうと、全世界が、人、物の往来を抑制し、食料の輸出入は制限されてしまい、我が国に食料が入ってこないという事態になることが考えられます。 さきの2月定例議会一般質問でも触れさせていただきましたが、国内食料自給率向上に寄与していくのは当然ではありますが、自然との共生を念頭に置いて、地球で平穏に暮らせることへの感謝の心を持ち、自治体のトップとして施策を熟慮していただきたいと考えますが、尾花市長、いかがでしょうか。 続いて、コロナ禍が収束後の和歌山市像について、再び尾花市長にお伺いいたします。 政府は、経験のしたことのない感染症の世界的な蔓延により、過去、類を見ない大型補正予算を組み、国民の生命、生活を守るために懸命に取り組まれています。 国、地方自治体、国民が一丸となり、新型コロナウイルスに打ちかち、日常を取り戻した後、国家の財政はもちろん、地方自治体の財政も切迫した状況に陥る可能性があります。 もともと、大都市以外の地方自治体は、国費にかなりの割合を依存しています。今後は、国の財政が厳しくなり、地方自治体につける交付金、補助金等も減額されることが予測されます。 そのことを見越して、和歌山市として対策を考えないと、和歌山市の事業も進めていけないと考えますが、この先の和歌山市像をどのように考えておられますか。 次に、教育委員会にお伺いいたします。 本年4月に幼稚園に入園したかわいい孫は、入園直後は登園して皆と遊び、幼稚園での生活を楽しんでいたのですが、入園後しばらくして、コロナ禍の影響で休園措置が取られ、在宅となり、入園前の母親と終日過ごす生活に戻ってしまいました。 緊急事態宣言解除後に休園措置が撤廃され、登園はしていますが、幼稚園でも母親が恋しくて泣いたり、登園前になると行きたくないと泣き出したりと、娘も手を焼いています。 在宅から幼稚園、保育所・幼稚園から小学校、小学校から中学校へと環境が大きく変化し、変化した環境に適応する間もなく、コロナ禍の影響で在宅となってしまいました。 コロナ禍では、ステイホームが日常となり、不要不急の外出を控え、半強制的に在宅させていて、ストレスを感じながらも、ステイホームに慣れてきた頃に、登園、登校が再開されました。子供たちは戸惑い、親御さんも子供たちの戸惑いに苦慮しています。 そこで、お伺いいたします。 登園、登校が再開され、現在の子供たちの様子は、幼稚園、各学校からどのような報告を受けていますか。 以上をお伺いいたしまして、第1問といたします。(拍手) ○議長(井上直樹君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) おはようございます。 12番中村元彦議員一般質問にお答えします。 コロナ禍及びコロナ禍収束後の和歌山市の対応について、私に2点頂いております。 初めに、国内食料自給率に寄与していくのは当然だが、自然との共生を念頭に置き、地球で平穏に暮らせることへの感謝の心を持ち、自治体のトップとして施策を熟慮してほしいと考えるがどうかとの御質問でございます。 農林水産省が公表している我が国の食料自給率は、カロリーベースで37%と大きく海外に依存しており、新型コロナウイルス感染症のような新たな感染症が発生し、輸入が減少した場合には、市民生活に大きな影響が出る可能性があります。 このためにも、農業における継続的な担い手の育成、確保や生産の増大など、生産基盤の底上げを図ることで食料自給率の向上に寄与できるよう取り組んでいくことが重要と考えております。 今回の新型コロナウイルス感染症により、つい先日までの平穏な暮らしは、当たり前ではなく、かけがえのないもので、日々感謝すべきものだと改めて感じさせられました。 農業は、自然との共生の場でもあることを念頭に、今後も平穏な日常の大切さや感謝の気持ちを忘れず、食料自給率の向上に寄与し、ひいては市民の生活を守ることができるよう、担い手の育成、確保や生産の増大など、農業振興に資する諸施策に取り組んでまいります。 次に、今後、国の財政が厳しくなり、地方自治体への交付金等が減額されることが予測される。そのことを見越して事業を進めていく必要があると考えるが、この先の和歌山市像をどのように考えているのかとの御質問でございます。 今年度から、地方創生、第2期総合戦略が始まりましたが、第1期総合戦略において、町の成長が見えてきたところであり、この流れを絶やすことなく、成長軌道を確かなものにしていく必要があると考えております。 一方で、本市の財源の中で、地方交付税国庫支出金などの依存財源が占める割合は少なくなく、地方消費税交付金をはじめとする各種交付金については、全国的な経済活動の縮小による影響を受け、減少が予想され、また、自主財源である市税についても減少すると考えられます。 したがいまして、不急の事業については、延期もしくは徹底的な見直しを行い、財源を確保しつつ、必要な事業は着実に実施し、市民の方々が未来に希望の持てる和歌山市の実現に向け、取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 榊原産業交流局長。 〔産業交流局長榊原佳寿君登壇〕 ◎産業交流局長榊原佳寿君) 12番中村元彦議員一般質問にお答えします。 コロナ禍及びコロナ禍収束後の和歌山市の対応について、里山の再生やコロナ禍における農業振興についてどのように考えているかとの御質問です。 里山の再生についてですが、まずは多くの方々に里山の環境に触れていただくことが重要と考えております。 そうした中で、四季を通じて自然と農業に親しむ公園として位置づけている四季の郷公園については、現在、リニューアル工事を進めているところで、自然との触れ合いや農業体験などを通じ、人と自然とが共生する美しい里山を考えるきっかけになるものと考えております。 続いて、コロナ禍における農業振興については、野外での農作業は、3つの密(密閉、密集、密接)になりにくい環境であり、農業への新規参入を考える個人や法人、加えて余暇として農作物を育てることに興味を持つ市民の方々などが増加するものと考えています。 こうしたことから、本市では、農業専門職の職員をワンストップパーソンとして設置し、就農相談や各種支援策の案内など、農業に関するあらゆる相談に対応することとしています。 また、レクリエーションとして野菜などを栽培することができる市民農園の普及を促進するため、市民農園の開設費用に対する助成を行っており、農業に興味のある方が気軽に土に触れ合う機会の創出などに努めているところです。 今後も、こうした需要の増加などを敏感に捉え、農業の振興に取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 津守教育局長。 〔教育局長津守和宏君登壇〕 ◎教育局長津守和宏君) 12番中村元彦議員一般質問にお答えいたします。 コロナ禍及びコロナ禍収束後の和歌山市の対応についてのうち、登園、登校が再開され、現在の子供たちの様子は、幼稚園、各学校からどのような報告を受けているのかとの御質問です。 6月1日から、分散登校による学校再開をしました。ほとんどの子供たちは、登園、登校できていると聞いています。マスクをつけたり、友達との間隔を取ったりするなど、これまでに経験したことのない園や学校の新しい生活様式に戸惑いながらも、同級生と一緒に過ごせることを喜ぶ姿も見られ、学習にも落ち着いた様子で取り組めているとのことです。 しかしながら、休業が長期に及んだため、3歳児や小学1年生の中には、家族から離れて登園、登校することを嫌がる子供がいること、新型コロナウイルス感染症に対する不安から登校できていない児童生徒が一部いることなどの報告も受けています。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 12番。 〔12番中村元彦君登壇〕(拍手) ◆12番(中村元彦君) それぞれ御答弁を頂きましたので、コロナ禍及びコロナ禍収束後の和歌山市の対応について再質問をさせていただきます。 まずは、里山の重要性については認知していただいていて、リニューアルされる四季の郷公園は、人と自然が共生する美しい里山を考えるきっかけとなるものと考えているとの御答弁を頂きましたので、人と自然の共生がより進むようによろしくお願いをいたします。 また、コロナ禍における農業振興については、野外での農作業は3密になりにくい環境であり、農業への新規参入を考える個人や法人などが増加すると考えていて、市民農園の普及を促進していただけるという榊原局長の御答弁でした。 日常は自然と農業に触れ合うことのない都市部の方々に、休日や余暇に自然と農業に触れ合っていただき、平素は農業経営にいそしんでいただけるような仕組みを今後も進んで考えていただけますよう、重ねてよろしくお願いをいたします。 市長からは、日々の平穏な暮らしは、当たり前ではなく、かけがえのないもので、日々感謝すべきものだと改めて感じさせられたということと、農業は自然との共有の場でもあることを念頭に、今後も平穏な日常の大切さや感謝の気持ちを忘れず、食料自給率の向上に寄与できるよう、担い手の育成、確保や生産の増大など、農業振興に資する諸施策に取り組んでいただけるという御答弁を頂きました。 人類は、地球上で唯一、意識や創造性を持った生物であり、人が人、人が人以外の生物を大切にできるのです。 しかし、人類は、ことごとく他の生物の種の芽を摘んできたのも事実であります。 動物の世界では、縄張争いをし、強い種を残すために壮絶な争いをしています。この強い種を残すための争いは、遺伝子、DNAのエゴであると、30年ほど前になりますが、お亡くなりになられました近畿大学農学部の加藤教授から教えていただいたことであります。 遺伝子、DNAのエゴは、本来は人類も持ち合わせていると考えられますが、人類には理性があり、人間同士の争いを極力回避してきましたが、経済戦争や紛争を繰り返し、地球を破壊し続けてきました。もうそろそろ、他の生物と地球上で共生できる手だてを考えるときではないでしょうか。 コロナ禍で全世界が活動を自粛すれば、大気汚染が改善されたように、全世界が一度立ち止まって、生物を、人類を創造してくれた母なる地球、自然との関係を見詰め直すチャンスだと考えていますので、まずは地方都市の和歌山市ができることから始めてみませんか。 続いて、今後の和歌山市像について、再度お伺いいたします。 全国的な経済活動の縮小による影響を受け、各種交付金については減少が予想され、また、自主財源である市税についても減少すると考えられるということでありますが、全国の地方自治体も和歌山市と同じような厳しい財政状況になると思われます。 また、町の成長が見えてきたところであり、成長軌道を確かなものにしていく必要があると考えていて、不急の事業については徹底的な見直しを行い、財源を確保しつつ、必要な事業は着実に実施し、市民の方々が未来に希望の持てる和歌山市の実現に向け、取り組んでいくとの決意でありました。 先ほども申しましたが、全国どこの自治体も財政的に厳しくなるのは明白で、他都市と同じような対策をしていたら、遅れを取ってしまいます。 このたびのコロナ禍で、生活様式就労形態が大きく変化しました。第2波にも備え、和歌山市独自に生活様式就労形態を考え、なおかつ悪化している財政状況の改善策を模索せねばならないと考えます。 前段でつらつらと申し上げましたが、農業振興を通じて、自然との共生を前面に打ち出して、将来を見越した和歌山市の自然環境生活環境に即した施策、和歌山市ならではの施策を、スピード感を持って練り上げていただけませんか。 続いて、教育委員会にお伺いいたします。 登園、登校が再開されてからの子供たちの様子を伺い、マスクをつけたり、友達との間隔を取ったりするなど、これまで経験したことのない園や学校の新しい生活様式に戸惑いながらも、ほとんどの子供たちは登園、登校できているが、休業が長期に及んだため、3歳児や小学1年生の中には家族から離れて登園、登校を嫌がる子供がいること、新型コロナウイルス感染症に対する不安から登校できていない児童生徒が一部いるという報告を受けているとの御答弁でした。 園や学校での新しい生活様式に、すぐには適応できないと思われます。休業が長期に及んだため、家族から離れて登園、登校を嫌がる子供たちや、新型コロナウイルス感染症に対する不安から登校できていない児童生徒に対するケアは、私の孫のように、各園、各学校の先生方が懸命に取り組んでいただいていると聞いております。 そこで、お伺いいたします。 保護者の方、教職員も含めて、心のケアについて、教育委員会としてどのような体制を取っていますか。私は、こういうときですから、臨時的にでもカウンセラーを全園、全校への配置を実施するべきだと考えますが、いかがでしょうか。 また、梅雨入りもし、これから猛暑の時期になってきますので、熱中症対策にもしっかりと取り組んでいただきたいと思います。 マスクを着用しての体育の授業は、強制されていないと聞いていますが、通常の教室内での授業については、マスクを着用し、授業を受けていると思われます。既に、教室内はかなりの暑さだと思われますので、エアコンを適切に使用し、万全に児童生徒体調管理を行っていますか。 新型コロナウイルス感染症も、発症すると命に関わりますが、熱中症も子供たちにとっては命の危機につながります。一つの対策に注力し過ぎて、大切なことを見落とさないように富松教育長にお願いいたしまして、第2問目といたします。(拍手) ○議長(井上直樹君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 12番中村元彦議員の再質問にお答えします。 コロナ禍及びコロナ禍収束後の和歌山市の対応について、1、コロナ禍は自然との関係を見詰め直すチャンスと考えるがどうか。2、農業振興を通じて、自然環境生活環境に即した独自施策を練り上げてもらえないかとの御質問でございます。一括して答弁させていただきます。 今般のコロナ禍は、自然との関係を見詰め直し、新しい暮らし方や働き方を考える上で大きな契機となっています。 こうした動きは、自然と密接に関係する農業分野への関心を高め、本市が抱える農業人口の減少、就農者の高齢化、遊休農地の解消といった諸課題の解決につなげられるものであると考えています。 また、本市は、県内有数の水田地帯を有するとともに、海、山、川など豊かな自然に恵まれてる一方で、様々な都市機能が集積していることが大きな魅力の一つです。 こうした魅力を最大限に活用し、自然と共生する農業振興田園住居地域などのまちづくり、さらには移住・定住の施策とも組み合わせるなど、コロナ禍を大きな転機と捉えて、本市ならではの施策を検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 富松教育長。 〔教育長富松 淳君登壇〕 ◎教育長(富松淳君) 12番中村元彦議員の再質問にお答えいたします。 コロナ禍及びコロナ禍収束後の和歌山市の対応について、保護者の方、教職員も含めて、心のケアについて、教育委員会としてどのような体制を取っているか。臨時的にでもカウンセラーの全園、全校への配置を実施すべきだと考えるがどうか。エアコンを適切に使用し、万全に児童生徒体調管理を行っているかとの御質問でございます。 学校再開後、感染症に不安を抱く子供や、今までと違う新しい生活様式になじめない子供、また、その子供の様子に不安を持つ保護者や対応する教職員の心のケアも必要になると考えています。 子供たち保護者への心のケアとしては、学級担任や養護教諭を中心とした校内での健康観察家庭訪問等による保護者からの聞き取りを行うよう指示しています。 また、教職員についてのサポートとして、各学校へ指導主事を訪問させ、学校現場が抱えている悩みや不安などについての相談や指導を行わせています。 加えて、今般の国の2次補正予算に示されたスクールカウンセラー、スクール・サポート・スタッフなどの学校への人的支援を県に要望してまいります。 現在、スクールカウンセラーは、全ての小中学校及び高等学校に配置しているところですが、コロナ禍の状況にあっては、幼稚園を含め、必要なカウンセリングが実施できる体制を整えてまいります。 子供たち体調管理については、教室での熱中症対策として、既にエアコンを使用しているところです。 しかしながら、今年は長期休業により子供たちの体力が低下している上に、授業中にはマスクを着用すること、さらには換気のため窓を開けることから、教室内で暑さを感じることが多くなると予想されます。エアコンの使用については、子供たちの健康状態を注視しながら、柔軟に適切に行うよう指示してまいります。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 12番。 〔12番中村元彦君登壇〕(拍手)
    ◆12番(中村元彦君) それぞれ再質問にお答えいただき、ありがとうございました。 富松教育長からの御答弁は、子供たち保護者へは健康観察家庭訪問等で、教職員については指導主事が訪問し、心のケアを行っていただいているとのことでした。 また、国の2次補正予算に示されたスクールカウンセラー、スクール・サポート・スタッフなどの学校への人的支援を県に要望していただけるということですので、県に強く要望していただき、ぜひとも早期に実現してください。 スクールカウンセラーについては、全ての小中学校及び高等学校に配置してくれているが、コロナ禍の状況にあっては、幼稚園も含め、必要なカウンセリングが実施できる体制を整えていただけるようですので、早急によろしくお願いいたします。 児童生徒体調管理については、熱中症対策も含めて、適切に行っていただけてるようですので、安心いたしました。 次に、自然との関係を見詰め直すチャンスだとの私の考えに対して、自然と密接に関係する農業分野への関心を高め、和歌山市が抱える諸課題の解決につなげられるとのお考えであるということと、農業振興を通じて、自然環境生活環境に即した独自策を練り上げてほしいとの問いに対して、和歌山市は豊かな自然に恵まれている一方で、様々な都市機能が集積していることが大きな魅力の一つであり、こうした魅力を最大限に活用し、農業振興を移住・定住の施策とも組み合わせるなど、和歌山市ならではの施策を検討するとの御答弁でした。 和歌山市の財政の面からも、魅力ある環境を利用し、移住・定住と農業振興を進め、今後の和歌山市像を構築してください。 尾花市長、この国の将来を担う子供たちに、できる限り重い負担を残さないようにするのが私たちの責務だと考えていますので、市長、今ですよ、今。今、やらなければ、未来に希望の持てる和歌山市の実現は不可能だと申し上げておきます。 それから、コロナ禍においても、懸命にスポーツに取り組んでいる未来ある子供たちと交わした約束は必ず守ってあげてください。夢も希望もなくしてしまいますから、市長、よろしくお願いいたします。どうか、今後も熱いエールを送り続けてあげてくださいとしつこく尾花市長に申し上げ、私の一般質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(井上直樹君) しばらく休憩します。          午前10時43分休憩   ---------------          午前11時15分再開 ○副議長(奥山昭博君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2の議事を継続し、質問を許します。 南畑幸代君。--28番。 〔28番南畑幸代君登壇〕(拍手) ◆28番(南畑幸代君) 改めて、皆さん、おはようございます。 議長のお許しを頂きましたので、一般質問を行います。 まず、和泉山脈の環境保全についてです。 今回、景観の問題で質問していきたいと思います。 和泉山脈の自然環境を保全してもらいたい、こういう質問はこれまで何度も取り上げてまいりました。今回も、少しでもこの保全への取組が進むように、そういう思いで質問をしていきたいと思います。 和泉山脈に、幾つもの太陽光発電設置計画があります。林地開発の許可の要らない1ヘクタール以下の発電所も存在をします。既に、県条例の対象で認可された発電所もあります。今後、新たな建設の可能性がある、そういう状況も否めないという、そういう状況にあります。 現在、平井のメガソーラーの計画が、審議会の審議を終え、市長の許可、不許可の判断が出される段階にあると思われ、大きな局面を迎えており、住民の皆さんにとって強い関心事となっております。 和泉山脈は、和歌山市にとって景観の骨格をなす、自然豊かな山だと言われながら、広大な範囲のソーラーパネルが連なることにストップをかける明確な方法はありません。 条例の中では、景観を阻害するおそれがないことや自然環境を害するおそれがないことなど、明記はされておりますけれども、あくまでも審査の対象は一つ一つの事業となっています。 私は、危険な地形や地質、緑豊かな山の中にソーラーパネルが敷き詰められていくこと、緑の森にソーラーパネルが存在する違和感を拭い去ることはできません。 以前にも取り上げたことがある葛城二十八宿についてですが、加太の友ヶ島から始まり、大阪を経て、奈良の王寺町に連なる葛城修験の道について、歴史的にも価値があるとして、多くの方が取組をされております。民間団体の方がハイキングやシンポジウムを開催されているとも聞いており、また、日本遺産への認定を目指していることもお聞きをしており、ますます注目度が高まっているのではないかと思われます。 市は、景観計画の中で、「良好な景観の形成に向けた取組み」として、「類型別にとらえた景観形成の方針」の中に、丘陵・里山景観の分類の中で、「和泉山脈の山なみや東部の緩やかな地形が形づくる緑豊かな丘陵景観の保全・育成」を目標像としています。 そこで、お聞きをいたします。 和泉山脈の自然を保全する目標や方針についての取組はどのようにされてきたのでしょうか。 2、太陽光発電設備等の設置に関する景観ガイドライン策定後の市全体で届出があったものは何か所でしょうか。また、そのうち、和泉山脈で届出があったものは何か所でしょうか。 3、規模の小さな事業の眺望点と大きな事業が幾つも連なっている場合の眺望点は違うと思いますが、ガイドラインではどうなっているのでしょうか。また、眺望点の設定箇所数についてはどうなっているのでしょうか。 4、和泉山脈の修験道の日本遺産登録について、どうなっているのでしょうか。和泉山脈の修験道に対する自然観光資源としての認識はどうでしょうか。 次に、駅のバリアフリー化についてでございます。 特に、紀ノ川駅のバリアフリー化についてお聞きをしていきたいと思います。 2015年の紀ノ川駅の乗降客数は2,968人です。2018年は2,823人と、少し減っています。 国の高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法では、1日当たりの平均的な利用者数が3,000人以上の鉄道駅を、2020年度末までに原則として全てバリアフリー化することを目標としています。 また、3,000人未満の駅についても、地域の実情を踏まえて、可能な限りバリアフリー化を実施するとしており、地域の強い要望があり、地方公共団体の支援が得られる駅については、国としても、当該駅周辺における公共施設、医療施設、福祉関係施設の状況や高齢者、障害者等の利用状況のニーズを総合的に勘案の上、支援を行うとしています。 紀ノ川駅にエレベーター設置をと願う住民の皆さんは、2015年10月に「紀ノ川駅をよくする会」を発足させ、事業者には昨年の11月14日まで、3回にわたって署名や要望書を提出してまいりました。合計2,624筆です。 また、紀ノ川駅は、加太線の乗換駅であることから、乗降客数としてカウントされない利用者数は何人あるのかを調べるために、会として、夜の時間帯の数日を調査いたしました。これは、2015年の調査であります。先ほど述べたとおり、2,968人ということは、あと32人、つまり1日平均16人以上の方が乗り降りすれば3,000人を超える、こういうことになるわけです。そんな思いで調査をいたしました。 明らかに利用者数は3,000人を超えるのではないか、そんな予測を胸に、この実態の調査をしたわけですけれども、結果は、それぞれの調査をしたときには、既にその人数をはるかに超えた人数が出てきた、そういうことがありました。 住民の皆さんから市への要望書提出時には、その人数も含めて報告をし、土曜日、日曜日は50人とか60人の、数時間です、3時間ほどの、人数をはるかに超えていた。平日は20人から30人を超えていた、そういうことが数日間でもありました。 ですから、イオンができたり、そういうことがあってのことかと思いますけれども、はるかに乗換えの人数というのは、このカウントされない数に含まれていると、そういうふうに推測をされるわけです。 それで、昨年、紀ノ川駅前で要望書を提出いたしましたけれども、この方たちにこの実態の話もし、それから多くの方、40名ほどの方が駅に集まりまして、昨年の11月14日にこの報告をいたしました。 南海電鉄としては、その提出時には、既に設計図もできています、こういうふうにお答えいただきまして、設置を進める、そういう方向を示していただきました。 住民の皆さんから市への要望書提出時には、私も同席をさせていただきましたが、住民の方に対して、市は、事業者が実施するとなれば、ついていかざるを得ない、そう言ってきました。県も、市と同様の認識を示していました。 事業者は、エレベーター設置は実施する方向であると住民に説明していたにもかかわらず、市は今年度の予算に計上をされませんでした。なぜなのか、納得できないとの声が噴出しております。 そこで、お聞きをいたします。 1、市は、紀ノ川駅のバリアフリー化の住民要望をどう認識していますか。 2、紀ノ川駅のバリアフリー化について、事業者と県は予算化に向けて進んでいたと聞いていますが、市が予算化していないのはなぜでしょうか。 以上をお聞きして、第1問といたします。(拍手) ○副議長(奥山昭博君) 西本都市建設局長。 〔都市建設局長西本幸示君登壇〕 ◎都市建設局長西本幸示君) 28番南畑議員の一般質問にお答えします。 和泉山脈の環境保全について、景観等について3点ございます。 まず1点目、和泉山脈の自然を保全する目標や方針についての取組はどのようにされてきたのかとの御質問です。 平成23年9月に策定した和歌山市景観計画の中で、和泉山脈を含む丘陵・里山景観として、「市北部の和泉山脈と南東部の緩やかな丘陵に抱かれた地形は市街地の背景となる景観を形成し、市中心部を東西に流れる紀の川とともに本市の景観の骨格を形成する重要な要素」と位置づけられております。 また、平成28年9月に太陽光発電設備等の設置に関する景観ガイドラインを策定し、和泉山脈を含めた丘陵・里山の自然を保全するため、届出制度を運用することで適切に対応しております。 2点目です。太陽光発電設備等の設置に関する景観ガイドライン策定後に、市全体で届出があったものは何か所か。また、そのうち、和泉山脈で届出があったものは何か所かとの御質問です。 太陽光発電設備等の設置に関する景観ガイドラインが策定された平成28年9月以降、令和2年6月現在、和歌山市全体で11か所の届出がされています。 また、和泉山脈で届出があったものは5か所です。 3点目です。規模の小さな事業の眺望点と大きな事業が幾つも連なっている場合の眺望点とは違うと思うが、ガイドラインではどうなっているのか。また、眺望点の設置箇所数についてはどうなっているのかとの御質問です。 太陽光発電設備等の設置に関する景観ガイドラインでは、太陽光パネルの面積が10ヘクタール以上の場合、太陽光パネルの設置について、周辺集落や主要道路(国道・県道等)、眺望地などの眺望点からの見え方に配慮し、違和感のない位置・規模、修景的配慮を行うことを求めています。 また、眺望点の設置箇所数については定めていませんが、事業地の状況等を勘案し、適切に設定するよう、届出者に求めています。 以上でございます。 失礼しました。3点目のところで、太陽光パネルの配置について、周辺集落や主要道路(国道・県道等)、先ほど「眺望地」と答弁しましたが、「展望地」の間違いです。訂正して、おわび申し上げます。 ○副議長(奥山昭博君) 榊原産業交流局長。 〔産業交流局長榊原佳寿君登壇〕 ◎産業交流局長榊原佳寿君) 28番南畑議員の一般質問にお答えします。 和泉山脈の環境保全について、景観等について、和泉山脈の修験道の日本遺産登録についてどうなっているのか。和泉山脈の修験道に対する自然観光資源としての認識はどうかとの御質問です。一括してお答えします。 和歌山県、大阪府、奈良県にまたがる和泉山脈の峰々を巡る葛城修験の道は、令和元年度に文化庁の「歴史の道百選」に選定されました。これは、この道が歴史的価値を有するあかしでもあります。 そして、さらなる価値の向上に向けて、昨年に引き続き、本年1月に、県及び関係する自治体とともに、日本遺産の認定に向けた申請を行い、現在、認定を目指しているところでございます。 昨年の実績からしますと、間もなく結果が出る頃であると思われますが、その結果にかかわらず、この葛城修験の道は歴史的な価値と魅力を持つ道であり、今後も本市が有するこれらの魅力的な歴史文化遺産を生かすべく取り組んでまいります。 以上でございます。 ○副議長(奥山昭博君) 尾崎総務局長。 〔総務局長尾崎拓司君登壇〕 ◎総務局長(尾崎拓司君) 28番南畑議員の一般質問にお答えします。 駅のバリアフリー化について、紀ノ川駅のバリアフリー化について2点の御質問です。 1点目、市は、紀ノ川駅のバリアフリー化の住民要望をどう認識しているか。2点目、紀ノ川駅のバリアフリー化について、事業者と県は予算化に向けて進んでいたと聞いているが、市が予算化していないのはなぜかとの御質問です。併せてお答えいたします。 紀ノ川駅のバリアフリー化については、地域住民からの本市への要望や事業者に対する署名の提出など、地域住民の強い思いは認識しております。 本市では、国の移動等円滑化の促進に関する基本方針で、原則2020年度末までにバリアフリー化が義務づけられている、1日の乗降客数が3,000人以上の和歌山電鐵和歌山駅、JR宮前駅がバリアフリー化されておらず、まずはその鉄道駅のバリアフリー化に取り組んでいるところです。 紀ノ川駅は、1日の乗降客数は3,000人未満でありますが、強い住民要望があり、南海本線と加太線の乗換駅であること、また、地域の拠点となる鉄道駅であることから、本市としましても、バリアフリー化を含めた駅前整備等の一体的な利便性向上策を検討しているところでございます。 以上でございます。 ○副議長(奥山昭博君) 28番。 〔28番南畑幸代君登壇〕(拍手) ◆28番(南畑幸代君) では、2問をさせていただきます。 景観についてですけれども、修験の道について、歴史的価値を有するあかしでもある、さらなる価値の向上に向けて日本遺産の認定を目指しているとお答えを頂きました。ぜひとも、他の関係各課と連携して、さらなる価値の向上に努力されるよう要望いたします。 和泉山脈の自然の保全は、届出制度の運用で適切に対応しているということでした。景観に関するということでは、届出ということになります。それ以上の対応はできないということを言いたいのだと思いますが、いま一つ熱意の伝わらない答弁のように感じます。 太陽光発電設備の届出箇所ですが、全体で11か所、和泉山脈では5か所。当局からの資料によりますと、市全体で一番大きい事業区域面積は和泉山脈の木ノ本にあり、24.9585ヘクタールです。大谷の2か所を隣接してパネル面積0.7ヘクタールとしたもの、梅原に2か所あるということになっています。一番小さいのは、直川にあるパネル面積0.15ヘクタールです。 和泉山脈には、今までも取り上げてきましたが、市条例に係る事業は条例の中で判断ということになりますので、大小本当に幾つもの事業が連なる、そういう可能性があります。 眺望点の設定箇所については、小さくても大きくても、事業地の状況を勘案し、適切に設定するよう事業者に求めているということですが、この対応だけでは住民の方は納得できないのではないかと思います。 環境省は、今年2020年4月から、新たに太陽光発電事業が環境影響評価法の対象として追加されました。さらに、「環境影響評価条例の対象ともならないような小規模の事業であっても、環境に配慮し、地域との共生を図ることが重要である場合があることから、必要に応じてガイドライン等による自主的で簡易な取組を促すべき」とされています。 そのガイドラインが、太陽光発電の環境配慮ガイドラインです。 環境配慮における検討項目の例を挙げますと、「山の尾根線上や丘陵地、高台に設置する」場合や「周囲に史跡や名勝等、歴史的・文化的景観又は良好な自然環境がある」場合と列挙されており、「良好な景観が変わってしまう、見えなくなるなどとして問題となる可能性があります」と書かれています。また、小規模であっても、地域住民と適切なコミュニケーションを図ることが大切とも書かれています。 1問でお答えいただきました和泉山脈の自然を保全する目標や方針の取組を積極的に進めるためにも、環境省の太陽光発電の環境配慮ガイドラインに沿った取組を進めるべきだと思います。 そこで、お聞きいたします。 1、景観上の観点から、太陽光発電設備等について、修験の道に対し、より配慮が必要となっていると思われるが、どうでしょうか。 2、環境省より、太陽光発電の環境配慮ガイドラインが公表されていますが、景観上の観点から、和歌山市として、今後、そのガイドラインを取り入れる考えはあるのでしょうか。 次に、紀ノ川駅のバリアフリー化の問題です。 紀ノ川駅で署名に取り組んでいますと、学生の方が骨折をし、松葉づえをついて階段を上り下りする姿を何度か見かけました。腰痛を抱える方は、階段の途中で何度も休みながら行かれます。病気になって、ホームと電車の乗り込む間さえ、弾みをつけて乗っている方もいます。 署名提出時、南海電鉄の方に、病気で障害者となってエレベーターを切実に欲しいと思うようになったと訴える方もおられました。エレベーターの設置は、住民の皆さんにとって、一日も早い実現をしてもらいたいと望んでいる項目です。 なぜ予算化されなかったのかについて、答弁では、まずは1日の乗降客数が3,000人以上の駅のバリアフリー化に取り組んでいること、もう一点は、駅前整備等の一体的な利便性向上策の検討をしているという答弁でした。 南海さんから、紀ノ川駅をよくする会に対して、自社負担で詳細設計を既に実施しており、1日の乗降客が3,000人未満でも活用できる国の補助金、観光振興事業費補助金の活用を見込んでおられるとお聞きしています。そこまで条件が整っていたにもかかわらず、優先されなかったのは非常に残念でなりません。 駅前整備も含めた一体的な利便性向上策の検討は、よいことだとは思いますが、アクセス道路も狭く、駅前の自転車等駐車場に行く里道の入り口には、住民が倒れないかと心配するほど傾いた昭和47年に設置された電柱が立っています。 NTTに確認しますと、電柱には電気の高圧線だけではなくて、NTTの光ファイバー、eo光ファイバー、J:COMのケーブルテレビなど、何本もの線がついており、移動することは容易ではないと推測されます。 現在、駐車場となっている道路から北高校へ向かう駅前の道路については、県道と市道がありまして、その上に点字ブロックもあるわけですけれども、これが何度も剥がれて、改修のお願いを私は担当課に申し出てきた、そういうこともございます。 駅周辺に活用できる用地の確保が難しいと思えることなど、そう簡単に解決できるとは思えません。そんなことをしているうちに、国の補助金が改正されたりすれば、さらにバリアフリー化の実現が遠くなるのではないでしょうか。 紀ノ川駅のエレベーター設置については、住民要求だけではありません。市としても、位置づけがされています。 2018年に策定された和歌山市立地適正化計画の64ページに、紀ノ川駅を「『地域拠点区域』として位置づけ、都市機能を維持・誘導することで、地域の生活サービスの維持、強化を図ります」としています。 和歌山市立地適正化計画は、和歌山市長期総合計画や和歌山市都市計画マスタープランにおける基本理念や将来の都市構造に準拠して策定されたものであります。この位置づけから見ても、紀ノ川駅のバリアフリー化は、市としても地域の生活サービスの維持、強化に取り組むと公にしたことになるのではありませんか。 そこで、市長にお聞きいたします。 地域住民の切実な思いである紀ノ川駅のバリアフリー化について、事業者が予算化の意向がある中で、今後、市としてどのように取り組んでいくのでしょうか、お答えください。 以上で第2問といたします。(拍手) ○副議長(奥山昭博君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 28番南畑議員の再質問にお答えします。 紀ノ川駅のバリアフリー化について、地域住民の切実な思いである紀ノ川駅のバリアフリー化について、事業者に予算化の意向がある中で、今後、市としてどのように取り組んでいくのかとの御質問でございます。 紀ノ川駅は、国が示す基準である1日の乗降客数に満たない3,000人未満であり、まずは3,000人以上の駅を優先していますが、紀ノ川駅も地域の重要な拠点となる鉄道駅であることから、バリアフリー化など、地域住民をはじめとする駅利用者の利便性向上に取り組んでいきたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(奥山昭博君) 西本都市建設局長。 〔都市建設局長西本幸示君登壇〕 ◎都市建設局長西本幸示君) 28番南畑議員の再質問にお答えいたします。 和泉山脈の環境保全について、景観等について2点ございます。 1点目、景観上の観点から、太陽光発電設備等について、修験の道に対し、より配慮が必要となっていると思われるがどうかとの御質問です。 太陽光発電設備等の設置については、葛城修験の道など、地域の良好な歴史的景観資源への近接を避けるなど、太陽光発電設備等の設置に関する景観ガイドラインに基づき、適切に対応してまいります。 2点目、環境省より、太陽光発電の環境配慮ガイドラインが公表されているが、景観上の観点から、和歌山市として、今後、そのガイドラインを取り入れる考えはあるのかとの御質問でございます。 環境省の太陽光発電の環境配慮ガイドラインにつきましては、本市の実情を踏まえつつ、今後、本市の太陽光発電設備等の設置に関する景観ガイドラインへの反映を検討してまいります。 以上でございます。 〔副議長退席、議長着席〕 ○議長(井上直樹君) 28番。 〔28番南畑幸代君登壇〕(拍手) ◆28番(南畑幸代君) それでは、第3問をいたします。 景観についてですけれども、環境省のガイドラインへの反映は、市の実情を踏まえつつ、反映を検討するということでした。 市の掲げる和泉山脈の保全が、住民から見て納得のいく施策となるよう、市長として効果的な施策もつくり上げることができる位置におられるわけですから、自然環境を守ることの重要性が高まっている中、ぜひとも積極的な保全に取り組んでいただくよう強く要望いたします。 次に、紀ノ川駅のバリアフリー化についてですけれども、南海電鉄が活用を見込んでいた観光振興事業費補助金の内容についてですが、国土交通省が所管で、関西においては、JR西日本を除く大手の民鉄等で、大阪駅から半径50キロメートルの範囲を除く地域に限り、特定の要件を満たす必要はありますけれども、駅施設等のバリアフリー化に対し、1日の乗降客数の制限を問わず補助対象となるものです。 乗降客数3,000人に少し届かないとされる紀ノ川駅にとって、エレベーター設置の実現に向け、こんな絶好の機会を逃してしまったのかと、つくづく残念に思います。 エレベーターの設置は、利用しやすい駅としての格段の向上となりますし、都市機能の維持、強化につながる、市の位置づけに合致した取組だと思います。 私は、3,000人未満との数字ではあったとしても、実態は3,000人以上あると考えます。まして、国としても、3,000人以上にこだわらずとしているわけです。 市長から、駅利用者の利便性向上に取り組むとの答弁でしたけれども、一日も早いバリアフリー化の実現を強く要望して、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(井上直樹君) お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明6月18日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて延会します。          午前11時52分延会   --------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。 議長    井上直樹 副議長   奥山昭博 議員    中谷謙二 議員    中尾友紀 議員    松井紀博...